2026年4月10日金曜日

ミノスケの旅立ち

 
我が家のミノスケ(黒猫♂18歳)が3月15日の朝旅立って行きました。

ミノスケとの出会いは18年前。
松本アースデイのイベントで踊った時でした。

「会場に捨て猫がいる」とアナウンスがあり、見に行くとまだ目も開いていない子猫達が段ボールに入っていました。
その中から黒い子猫をもらってきて、帰り道に猫用のミルクと哺乳瓶を購入し、その日からしばらくは旦那と交代しながら夜も起きて3時間おきにミルクをあげました。
おかげで最初は百数十グラムだったのが日に日に体重が増えて行き、そのうち目も開きました。
綿棒を湿らせておしっこもさせていたのが、ある日「ニャー」と泣きながら初めて自分でおしっこした日を今でも覚えています。

 とにかく元気な子でよくじゃれてすごい勢いで走り回ったりジャンプしたり。
お風呂にも入ってきて、浴槽のまわりをあるいてお湯の中で手を動かすと手を入れて遊んだり、、、
若い時は鳥もよく捕まえて食べていました。



18年の時を一緒に過ごした沢山の場面。

ヨーガマットが好きで、ヨーガのクラスの時にマットのうえで寛いだり。
生徒さんに擦り寄って行くこともありました。

日常生活はもちろん、踊りの練習する時もヨーガする時もいつも静かに佇んでいた。

夫婦喧嘩していると私の足元にすーっと寄ってきてなだめれくれたり。

前の家から数百メートル離れた新居に引っ越す時も、旦那さんが建てていた時からちょくちょく来ていた。
近いので荷物を少しづつ運んでいたので、いよいよ新居に移るその日の朝にはすでにそこで待っていた。

毎年インドに踊りを習いに行くたびに、家に帰ってきてミノスケを抱っこするとホッとするのでした。 


 先住の犬みかん(享年18歳)を見送り、後から来た猫のぷんぷん(享年4歳)、やはり後から来た犬のフーフィー(享年14歳)も数年前に見送り、、、
私たち夫婦ふたりとミノスケの静かな生活になりました。

数年前から目が見えなくなって、それまでは自由に出歩いていたのが家の敷地内を囲ってその中で過ごすようになった。
時々一緒に敷地から出て林の中も散歩したけどだんだん歩く距離も短くなってきて、最近は寝てることが多かった。
ああ、もうすぐかな、、、と思いつつ、でも二十くらいまで生きるかもしれないと期待もしていました。



そしてその日は突然やってきました。

この数年寒い季節になると、ミノスケはいつも私の布団に来て、顔の横で寝たり布団に入ってきて腕枕で寝たりしていた。
その夜もいつものように夜中私のところに来て布団に入り腕枕すると、かなり呼吸が早い。これはおかしい、、、
翌朝も早い呼吸が続き、これはいよいよかと胸騒ぎがして悲しくて悲しくて涙がでた。かなり迷ったけどもし何かできることがあれば、、、と思い動物病院へ行き検査すると、心臓が肥大し肺に水が溜まっているとのこと。
入院はせず家に連れ帰って見守ることにした。

帰ってきてチュールを半分食べて少しリラックスして横になったが、、、やはり呼吸が荒く、、しばらくすると起き上がり、少し外に出て、また部屋に戻り横になり、、を繰り返し、、、一晩苦中しそうで、二人で交代で横についていたが、朝8時ごろに私の腕の中で息を引き取った。
毎朝しているお祈りがちょうど終わってからだった。

ミノスケは「宇宙の母」の元に還って行ったのだ、と感じた。

最後まで自分の足で歩いて、18年の命を全うした。

お花で飾って、ネパールでもらったコットンのカタ(祈りの布)に包んでお祈りをして、翌朝庭に埋葬しました。

ふと気づいてみたら、ミノスケは私の母親の命日の翌日に旅立って行ったのだった。

数日後は春のお彼岸だったので、今まで見送った子たちや祖父祖母、母の写真を飾って祭壇を作り夫婦でちょっとしたセレモニーを行った。
今までこんなことしたことなかったのに。
母親の好きだった牛乳寒天を作りお供えして。
みんなミルクをのんで育ったんだなって気がついて、ちょっと不思議な気持ちになった。
セレモニーの後は清々しい気持ちになった。

とはいっても、ふとした時に悲しくて 涙がこみあげてきます。

18年間、私たち夫婦の歴史も、私のインド舞踊の歴史も静かに見守り寄り添ってくれたミノスケ。

長年私が旅に行くのを見送ってくれたけど、とうとう私が見送る番になりました。

私たち夫婦のところへ来てくれてありがとう。 

 

वासांसि जीर्णानि यथा विहाय
नवानि गृह्णाति नरोऽपराणि ।
तथा शरीराणि विहाय जीर्णान्
अन्यानि संयाति नवानि देही ॥ 2.22 ॥

「人が古くなった衣服を捨てて
新しい別の衣服を身につけるように、
同様に身体を持つ者は
古くなった身体を捨てて
新しい別の身体へと移っていく。」

インドの聖典Bhagavad Gitaの詩節より。














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